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さがみハート展
｢詩と絵画のコラボレーション展｣
2010年、精神障碍者と市民の交流展を始めました。以降毎年開催しています。
相模原市、座間市の精神に障害を持った人々に詩を書いてもらい、主に相模原市のあじさい大学で絵を学んだＯＢの方々や美大生、一般市民がその詩を読みイメージしながら絵を描く、詩と絵の出会い展です。
光のほうへ
賀来宏之
心の病になったころ
冬の街の光は
まるで凍りついたように
私を脅した
光はやがて閉鎖病棟の
蛍光灯の白い光となり
賀来さんお薬ですよ、と
呼ばれた
今 少しだけ元気になり
柔らかな淡い
陽の光のなか
職場へと歩む
もう 光は恐ろしくない
これからは 光のほうへ
そう
光のほうへ歩んでゆく
第５回展
40.9x31.8cm 岩絵具、雲肌麻紙／Natural Pigment on Hemp Paper
僕の使命
心の病に罹った人は
普通の人と違う悲しみ
普通の人と違う苦しみ
普通の人と違う人生
僕の人生がこんなにも
困難が多く
こんなにも人と違うのは
なぜだろう？
きっと神様は
僕を余程 大人物に
したいらしい
そして普通の人には
できない仕事を
させたいのだろう
時代 感性より
第６回展
40.9x31.8cm 岩絵具、雲肌麻紙／Natural Pigment on Hemp Paper
僕は好きだ
ヴァフ
森は大地を作り森や水を作る
水は生物を作り育む
だから僕は水が好きだ
火はすぐに物を壊してしまう
水は永年かけて作られる
だから僕は水が好きだ
第７回展
40.9x31.8cm 岩絵具、雲肌麻紙／Natural Pigment on Hemp Paper
水面シリーズ
雨後／Surface of the water I（2003）
130cm x 162cm
水面／Surface of the water II（2004）
170cm x 210cm
映雲／Surface of the water III（2005）
170cm x 420cm／岩絵の具、麻紙
過去の作品
群像 I（1992）
第10回上野の森美術館大賞展 絵画大賞受賞
うるわしきもの（聖書・雅歌より／1992）
日本アイ・ビー・エム美術奨学賞受賞
旧約聖書のソロモンの雅歌にインスピレーションを得て描きました。“わが愛する者、美しいひとよ、さあ立って出ておいで。ほら冬は過ぎ去り大雨も通り過ぎて行った。地には花が咲き乱れ...”
